第32番札所・冷泉山 龍宮寺

福岡県福岡市博多区冷泉町4-21

本尊・聖観世音菩薩
浄土宗鎮西派。  寺の由緒によると,律宗の谷阿上人を開山。当初は袖の湊の海辺にあり浮御堂と称していたが,貞応元年(1222)に海中より 人魚が出現した際に国家長久の瑞兆と占われた。その人魚を寺内に埋葬したことにちなんで寺名を龍宮寺と改称。この時, 朝廷より下向した勅使・冷泉中納言の姓をとって冷泉山と号するようになった。文明12年(1480),正風連歌を確立したことで 有名な宗祇がこの寺に寄寓し「秋更けぬ 松のはかたの 奥津風」と歌に詠んだことで知られる。永六年間(1558-70)に描かれた 人魚図が掛軸になり伝わる。乳房までが人間,それから下は魚で,髪型や腕輪など,仏教の天女のよう,体長が81間(約147m)も あったという。具体的な年月日まで記録されているので,何か元になる出来事があったのではないか。巨大鯨との説もある。 さらに,人魚の骨なるものが6片保存されている。体のどの部分なのかわからないが,茶色に変色した古く強大な骨片。 明治の頃までは縁日に,この骨の入った盥に水を入れ,参詣者に飲ませていたという。これは人魚の肉を食酢と800年いきるという 八百比丘尼伝説にちなむ。

2012年5月10日
山 門 本 堂 観音堂

三寶大荒神 人魚塚