第30番札所・清賀山 正覚寺(油山観音)

福岡県福岡市城南区東油山508

本尊・聖観世音菩薩
臨済宗東福寺派。  寺の由緒によると,天平年間(729-49)にインドの僧清賀が白椿で千手観音像を刻み一庵を結んだことが始まりと云われる。 清賀が椿の実から油を搾る燈油製法を伝えたとされることから油山,油山観音の語の由来ともなった。当初は泉福寺と号した。 その後,勅によって720坊,七堂伽藍,付近一帯12万石余の寺禄という興隆をみたとも伝えられるが,戦国時代の天正年間 (1573-92)に龍造寺隆信の兵火にあい焼失。その後,元禄期に観音堂・客殿・鐘楼堂・庫裏などの諸堂宇が再建され,それに 伴い元禄7(1694)に正覚寺と改められた。本堂に安置された木造聖観音坐像は山岳信仰の対象で,明治39年(1906)に文化財指定 (旧国宝)を,昭和25年(1950)には文化財保護法施行により重要文化財の指定を受けていたが,平成21年(2009)10月4日に 盗難にあった。福岡県内の重要文化財が盗まれたのはこれが初めてである。残された靴跡から犯人は複数であり,本堂の 南京錠を切断して盗み出したと推定されている。境内には平成6年(1994)に建立された「ひばり観音堂」があり,これは歌手の 美空ひばりを祀ったもの。毎年2/1には「油山粥開き」が行なわれている。小正月から15日間,本堂に放置された小豆粥の状態 により,その年の気象や作柄を占う行事である。

2012年5月9日
新羅式石門(外側) 新羅式石門(内側) 観音堂(本堂)

十三重塔と日本石楠花 鐘楼堂 雲雀堂

庭園の日本 石楠花と躑躅