第17番札所・巨泉山仏頂院 永興寺

福岡県みやま市瀬高町大草902

本尊・千手世音菩薩(伝最澄作)
天台宗。  寺の由緒によると,貞観2年(860)に比叡山の僧侶・某により開山されたと伝承されるが,詳細は不詳。慶長6年(1601)に 尊隆により中興。柳川藩に入封してきた田中吉政より寺領60石を与えられたとされる。ただし,次代の田中忠政の代と 推測されている「田中筑後守殿家人数並知行付帳」には巨泉山,仏頂院,永興寺のいずれの名は見えない。その後,田中氏は 無嗣断絶で改易となり,代わって立花氏が柳川藩に再入封する。正保3年(1646)に藩主・立花忠茂により,寺内に東照宮が 勧請される。なお,前年の正保2年(1646)11月15日に忠茂と徳川秀忠の養女である正室との間に嫡子立花鑑虎が江戸にて 生まれている。万治3年(1660)とされる「忠茂公御代之分限帳」に登場しないが,「延宝九年酉年知行取無足扶持方共」 (1681の史料)に『高六十石 巨泉山』と『御合力米貮石弐斗 巨泉山 正光坊』とあり,当時傍院が存在していたことが 分かる。柳川藩の寺院第8位の位置づけで神護寺の下に記載されている。現在は堂于1棟を残すのみとなっている。

2012年3月14日
地主権現 山 門 本 堂