九州西国5番札所・国東六郷満山第9番霊場
長岩屋山 天念寺


大分県豊後高田市長岩屋

本尊・聖観世音菩薩 霊場本尊・阿弥陀如来
天台宗。  寺の由緒によると,養老2年(718)に仁聞菩薩によって聞基されたと伝えられる。毎年旧正月の旧暦1月7日の夜に行われる 修正鬼会(国の重要無形民俗文化財)で知られる。修正鬼会の様子は,近隣に設けられた「鬼会の里」で, ビデオで見ることができる。寺の前を流れる長岩屋川の川中の巨岩には,3.23mの不動明王・制多迦童子・矜羯羅童子からなる 不動三尊が彫られている。室町時代に,氾濫を繰り返す川の水害防除の願のために造られたと伝えられており,川中不動 として親しまれている。また,堂宇の後背には奇岩・巨岩がそびえており,天念寺岩峰,または,耶馬渓になぞらえて天念寺 耶馬と呼ばれる。寺には国の重要文化財である阿弥陀如来立像が伝わっている。高さ198cmの檜の一木造の仏像で, 平安時代後期の作とされる。素朴で穏和な表情や簡略化された衣文が特徴で,地元の仏師の手になると考えられている。 この仏像は,他の5躯の仏像とともに明治39年(1906)に旧国宝に指定されていたが,昭和16年(1941)に大水害で損壊した本堂の 再建資金を得るために,昭和36年(1961)に埼玉県の寺院に売却された。しかし,平成9年(1997)に大分県などによって 買い戻され,平成15年(2003)に約40年ぶりに天然寺近くに開設された天念寺伝統文化伝習施設「鬼会の里」に里帰りを 果たした。

2013年2月9日 駐車場を挟んで隣にある天念寺伝統文化伝習施設「鬼会の里」に立ち寄って ください。平成15年(2003)に買い戻された阿弥陀如来立像(重文・像高198cm)が展示されている。
本 堂 護摩堂

鎮守社--修正鬼会が実施される 川中不動 三尊像

寺背後に聳える天念寺岩峰 (修験道の終業の行場)


2012年3月12日
本 堂 護摩堂 川中不動三尊