第9番札所
高城山 吉祥院・観音院(高城子安観音)


大分県大分市大字千歳高城山

本尊・如意輪観世音菩薩
天台宗。  寺の由緒によると,和銅年間(708-15),この地に勢力を持っていた豪族阿曽小連は,高城山麓に住む古我中納言の娘と 出会う。娘は小連と結ばれ,まもなく懐妊したが,出産のとき大変な難産となった。7昼夜苦しみ,賢医名婆が秘術を 尽くしても,その甲斐がない。その時,小連は気づき,かって自ら鉈彫した如意輪観音像を朝夕拝んでいたが,結婚してからは いつしか厨子の扉を開けることすら忘れていたのだ。そこで厨子に飛んでいき,懸命になって祈ると,やがて遠くから産声が 聞こえてきた。見事な男児であった。それから小連は如意輪観音を敬うようになり,近隣のものにも礼拝を許した。
神亀7年(727)春,訪れた諸国遊行中の僧に頼み,鉈彫りのままの如意輪観音に一刀三礼してノミを入れてもらい, 開眼供養を行った。この僧こそ行基菩薩であった。当初は生まれてくるのを慶ぶとの意味で,生慶寺と呼び,之が開基。
 戦国時代,島津と大友の戦乱で堂宇は焼かれたが,本尊は池に沈められ難を逃れた。また,昭和20年(1945)の空襲でも 全焼したが,本尊は住職に背負われて難を逃れた。現在の本堂は平成2年(1990)の再建。

2012年3月13日
入口の仁王像 石仏の地蔵菩薩 山 門

本尊・如意輪観世音菩薩坐像
本堂(吉祥院) 四季の花々の天井画--吉金画伯画

釈迦如来坐像 阿曽の小連像 慈眼堂

観音院