第32番札所・岩谷堂山 多聞寺

岩手県奥州市江刺区南町4-8

本尊・毘沙門天 霊場本尊・十一面観世音菩薩
真言宗智山派。  縁起によると,嘉祥3年(850),慈覚大師開基。兄の頼朝に追われ平泉へ源九郎判官義経のお供をしてきた鈴木重家が,文治5年 (1189)4月,平泉を逃れた義経に随順し岩谷堂まで来て投宿のお礼に鎧(笈)をおき"義経はひそかに平泉を脱し,北をめざして旅に 出た"という伝説を作りあげた。世にいう「判官びいき」。明治5年(1872)の火災ですべてが灰になったため,今はその「笈」も 見るすべもないが,、広い境内には「弁慶の腰掛の松」と名付けられた老松などもあったという。」とある。
 明治8年(1875), 組合病院として境内に建てられた建物は,昭和30年代まで町役場に転用されていた。菊田一夫の「鐘の鳴る丘」のトンガリ帽子の 時計台のモデルがこの病院の3Fの塔であったことは,菊田一夫が岩谷堂へ疎開当時の連想であると,本人によっていわれていた。
 塔所から天台宗であったが,天和2年(1682)から真言宗に改宗。

2012年8月4日

観音堂 観音菩薩像