第17番札所・如意山 金剛寺(気仙成田不動尊)

岩手県陸前高田市気仙町字町裏29

本尊・如意輪観世音菩薩・不動明王 霊場本尊・如意輪観世音菩薩
真言宗智山派。  縁起によると,仁和年中(885-89),大江千里が当地に下向となり,開山第1世宥鑁法印が帰洛を祈願したところ,仁和4年(898), 恩赦を得て帰れたことに感謝して建てられた。伊達政宗・2代忠宗の地方巡視の際には当時が宿所にあてられ,近郷の末寺30余の 本寺として,徳川時代からは常法談林・法談の中心的役割となった。また,今でも加行・練行など,真言行者の修行道場としての 役割をはたしている。境内右側,山頂に建立された不動堂には,延宝年間(1673-81),千葉県の成田山から勧請された不動明王・ 両童子が祀られている。初詣(元旦)と縁日(8/28),納札お焚きあげ(12/26)には多くの信者の参詣がある。
 東北36不動第24番札所・気仙33観音第2番札所

2012年8月1日

陸前高田の奇跡の一本松

 平成23年(1911)3月11日午後2時46分に東北地方で起きた大地震(東北大地震)による津波で,陸前高田海岸の松林が 流失し,奇跡的に1本だけ生き残った。しかし,海水の浸食が激しく立ち枯れてしまうので化学的処理をして残すことになった。
高さ約27mの一本松を5分割して内部をバームクーヘン状にくり抜き,防腐液の樹脂に浸す。その後,金属製の心棒に通して現地で 組み立て,震災から丸2年となる慰霊祭までの完成を目指す。松は落雷などで倒れる危険性があり,市は当初,7月中の撤去も視野に 入れていた。しかし,多くの市民が帰省する盆休みまで残すことが犠牲者の鎮魂になると判断し,作業開始を遅らせることにした。
 また,松の2世を育て,この海岸に植樹する予定という。

津波で家・畑・橋(旧道)も流失し,今では何もなく,この集落では残った家屋は2軒だけという。 遠くに見えるは奇跡の1本松。

津波で寺の山門・本堂・庫裏を流失。少し高台にある不動堂・歓喜天堂だけが 残り,住職家族は仮設住宅暮らしで,毎日ここに通っている。寺・集落は山肌を削って,盛土をして家を建てるとのこと。 瓦礫があちこちにつまれている現在の状態を見ると,復興に数年どころか10年以上かかるのでは?

不動堂 厄除不動尊 歓喜天堂

十三重石塔