9番札所・富士山 東光寺

岐阜県山県市小倉618-41

本尊・聖観世音菩薩・薬師如来(秘仏)
臨済宗妙心寺派。  寺伝によると,開山は臨済宗の高僧・東陽英朝(1428-1504),創建は英朝の高弟子・希雲楚見(1465-1536)。 古くからの伝承によれば,この寺の麓に希雲の教えを受け山の大半を所有する華翁頼瞬という人が,薬師如来を守護しつつ 独り山中草庵を構え座禅に励んでいた。風雨激しいある日,天地を揺るがすような雷鳴と共に一瞬あたりが真っ暗になり, 突然庵の傍にあった池から龍が現れ境内に聳える松をよじて雲もろとも昇天するという奇瑞を経験する。その顛末を師の 希雲に告げると和尚は「『凡そ龍の現ずるところ、その地は必ず霊地である』と古来よりいう。もしこの地でわが門の 道場をはじめたならば正法永く伝えて興隆することであろう。」といわれた。この言葉に頼舜は大いに感じ所有する この地を師に寄進した。時は後土御門天皇の明応年間(1492-1501)のこととされる。ちなみにこの故事の松と池は「龍松」と 「混沌池」と呼ばれている。希雲和尚はこの寄進を受け一宇の禅刹を建て,仕えていた薬師如来の因縁にちなみ飛来元である 富士山を山号と定め,寺号は如来の称号「東方薬師瑠璃光如来」より「東光寺」と命名。開山には師東陽和尚を請じ, 自らは第2世になる。この地の寄進者頼舜は寺の開基となる,文亀年間(1501-04)のことである。

2010年4月15日
本 堂 薬師堂 薬師如来

鐘 楼